【不倫現場に遭遇】スーパー子と対峙したあの日の日記
こんにちは。吉岡てんぱです。
離婚日記を書こう!と思ったとき、一番泣いた”あの日”のことから書こうと決めていたので、今日は不倫現場に突撃した日のことを書きます。離婚が成立する1年前くらいの話です。
(当時の日記や手帳はすべて破棄してしまったので、事実とは若干異なる点がある点、ご理解いただけると幸いです)
あの日、背中を押してくれたのは子供たちだった
あれはたしか日曜日だったと思います。「お昼ごはん何食べたい?ナナシくんと買いにいこうか?」と子供たちと話していたら、ナナシ(前夫・仮名)が自室からリビングに降りてきました。
「ナナシくん、お昼ごはん何食べたい?」
私が聞くと、鞄を持って何も言わずに玄関に向かうナナシ。私が不思議そうにその様子を見ていると、次男が、
「てんぱちゃん、ナナシくん、フリンしに行くんじゃない?」
と言いました。(経緯は後々また日記に書くと思いますが、息子たちはナナシが不倫をしていることを知っていました)
そのまま家を出て車にエンジンをかけたナナシ。ドアの隙間から、ナナシが出発するのを見た次男が、
「てんぱちゃん、追いかけてみたら?フリンの証拠をつかんで今度こそフリンをやめさせようよ!」
と言い出し、私は急いでバッグをつかみ、自分の車に乗りました。正直、不倫相手を見てみたい、証拠をつかみたいという気持ちはありましたが、真実を知ってしまう恐怖心もあったのです。なので、次男の言葉は”ヨーイドン”の”ドン”でした。
覚悟はできていたと思います。しかし、もうナナシの車は見えませんでした。
「次男、ごめん。ナナシくんもういなかったから追いかけられないや」
「だったら、○○○(スーパーマーケット)に行ってみようよ!あそこにいるかもしれないよ」
実は以前、近所のスーパーの駐車場に、長時間ナナシの車が停まっていたことがあり、「ナナシくん買い物してなかったよね?なんでここに車があるんだろう?」と話したことがあったのです。
「まぁ、お昼ごはんの買物もしたいし、行くかーーー」
と、もうナナシを追いかけるのは半ばあきらめ、買い出しメインで息子2人とスーパーに行くことにしました。すると、なんということでしょう。その道中で女を乗せたナナシの車とすれ違ったのです。
私がとっさにクラクションを鳴らしたため、ナナシはUターンをして、私たちが車を停めたスーパーの駐車場に入ってきました。
一言も発さない不倫相手とただ泣くことしかできなかった私
ナナシは駐車場に着くなり車から降りてきて、
「え?何?」
と一言言いました。悪びれる様子もないナナシに、一瞬動揺しましたが、
「え?この人は愛人ってこと?」
と頑張って聞いてみました。たしか、声がめちゃくちゃ震えてて、手も足も恐ろしいほど震えていたと思います。
私が聞くと、ナナシは困ったような顔をするだけで、肯定も否定もしませんでした。私はかなり興奮していたと思います。私は何も言えないナナシにイラだち、助手席のドアを開けて、不倫相手に聞きました。
「あなたは誰ですか?」
ずっとうつむいたまま何も言わない不倫相手。
「ご存知かと思いますが、ナナシくんには妻と息子がいます。あなたがナナシくんとつきあうことで、私はさておき、息子たちを不幸にさせてしまうかもとか、そういう予測ってできないものなんですか?」
「名前は何て言うんですか?」
「今からどこに行くつもりだったんですか?」
「ナナシくん、この人しゃべれないの?」
等々、いろいろ疑問を問いかけるも、一言も発さない不倫相手とモゴモゴと聞こえない声で何かを言うナナシ。私はどんどんイライラしてしまい、まぁ意地悪な質問もたくさんしたと思います。
30分くらいでしょうか。私はずっと不倫相手とナナシにいろいろい聞いたのですが、結局何も答えてもらえなかったのを覚えています。
そして、めちゃくちゃ泣いたのも覚えています。
「もう何も言わないならいいよ、どこかに行く途中だったんでしょ?」
私はそう言えば、何か言ってもらえると思っていました。しかし、現実は思い通りにはいきません。
「じゃ」
そう言って、ナナシは何事もなかったかのように車に乗り込み、もちろん不倫相手を乗せたまま出かけてしまいました。その日、帰ってきたのは深夜でした。その日の記憶はそれくらいで、買い物もせず家に帰り、息子たちとハイテンションで「作戦会議!」云々言いながら、お菓子を片手にせっせと離婚後の生活をシミュレーションしたような…。
今思えば、当時小学1年生&2年生だった息子たちは、「フリン」が何なのか、父親が他の女の人とデートすることが何を意味するのか、あまりわかっていなかったような気もします(なので息子たちが発する「フリン」はカタカナ表記にしています)。ただ、その無邪気な興味に救われていたのは確かです。
不倫相手”スーパー子”は意外と普通な人でした
ちなみに、気になりませんか?不倫相手の風貌!※これより、この不倫相手のことはスーパー子と呼びます。
ナナシには何人も愛人がいるのですが、スーパーの駐車場で対峙したスーパー子は、年齢は20代半ば、ボブ、小柄で地味な女性でした。後々考えると、もしかしたら元カノ説もありますが、”いい人そう”、それが第一印象でした。
なので、話せばなにか答えてくれる。そう思って長々対峙してしまったのかもしれません。
後に、ナナシにスーパー子との出会いを聞いたら、
「スーパーで見かけて気になったから、アパートまでついていって声をかけた」
と言っていて、(普通にストーカーじゃん)と思いましたが、それを受け入れたんだからまぁそういう程度の女性だったんだと思います。そして、ナナシの行動力にも脱帽です。たぶんこれが「不倫は病気」と言われる所以なのでしょうね、たぶん今もどこかでナナシは誰かしらと浮気なり不倫なりしているんでしょう。
スーパー子は元カノ?一緒に車を買った?
私はなかなか執念深いです。というか、不倫云々に限らず、気になったらとことん追求しないと気が済まない人間なので、スーパー子についてもかなり調べたつもりです。
田舎なもので、某スーパー周辺にアパートが1件しかなく、住居はすぐに特定できました。
そのアパートの駐車場に、ナナシが元努めていた自動車メーカーの車があったので、ぼんやりと「元カノかしら?」という疑惑も浮上していました。
ただ、ナナシは不倫相手がたくさんいたので、離婚の証拠として価値が低かったスーパー子の調査はあまり進捗がなかったのが現実です。
スーパー子と対峙する1ヶ月前くらいでしょうか。ナナシがディーラーに足を運んで、車の見積もりを取ったという情報を、ナナシの元同僚から入手していました。(こう書くと、ディーラーの個人情報の管理云々言われてしまいそうですが、担当者に悪意はまったくなく、「てんぱさん、ナナシさんから依頼された見積もり、ご自宅にもお送りしていいですか?ナナシさんと連絡つかなくて!」みたいな感じで知ってしまったので、ディーラーさんに罪はありません。)
そう考えると、スーパー子の車を買うとき、ナナシがスーパー子と一緒にディーラーに行っていたのかな?となると、元同僚は不倫を知ってた?とか考えてしまいますが、これは妄想の域を出ないのでほどほどに。
スーパー子のその後
スーパー子はその後、引っ越ししたと思います。
スーパーに行く度、アパートの駐車場をチェックする日々が続いていたのですが、例の車はなくなり、スーパー子が住んでいたと思われる部屋のカーテンも違うものに変わっていました。
そしてその年の七夕。スーパーの”短冊にご自由にお願い事を書いていいですよ”コーナーに、意味深な短冊を見つけたのは、どうか幻であってほしいと願っています。
スーパー子。あなたは運よく不倫の物理的な証拠がなかったから慰謝料請求の対象にはならなかったけど、悪い男につかまった経験を無駄にせず、どうか、どこかで幸せに暮らしていてください。
私たちを苦しめた分、人に優しくして、プラマイゼロくらいには聖人でいてくださいね。
【あとがき】今でもあの日を思い返すと苦しい
日記に書いて、笑い飛ばせればいいや。そんな思いで書き始めた離婚日記ですが、やはりあの日を思い出すと胸がざわざわしてきます。
今、私がスーパー子と対峙したスーパーはドラッグストアに変わり、周辺に行く頻度は減りましたが、やはり時々思い出して「ほんと、クソ男だったな…」とお酒を飲みたい気分になります。
ただ、私は今最高にしあわせなので、このしあわせを手にするために必要なステップだったと思ったら、スーパー子の存在は大したことないのかなと思ったり(思わなかったり)。
なので、また少しずつ時間があるときに、離婚を100%笑い話にするために、日記の続きを書いてきます。お時間があるとき、ぜひお立ち寄りください。
更新は1週間後か1ヶ月後かわかりませんが、ひっそりとつぶやいているX(@x_punch_BLOG)にて #ブログ更新のお知らせ をいたしますので、フォローいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
2025/1/15 吉岡てんぱ