【100均の土】ダイソーの観葉植物の土は虫&キノコに注意!原因・対策まとめ
こんにちは、ハイパーポジティブシングルマザーの吉岡てんぱです。本日は、いつもお世話になっている100均の土がよくないという話。
観葉植物を少しだけ育てたと思ったとき便利なのがダイソーやセリアといった100均のガーデニング用品。少量販売なので、無駄なく使えて重宝するのですが、「100均の土は虫が発生しやすい(特にコバエ!)」「100均の観葉植物の土からキノコが生えてきた…」という声もよく耳にします。
観葉植物は屋内に置くため、虫やキノコが発生するのはほんとうにイヤ!!!!
ということで、本日は100均の中でも「良質な土」の選び方や、なぜダイソーの土に虫やキノコが発生するのか、その原因をわかりやすく解説していきます。
100均の観葉植物の土にキノコが生えやすい理由
私は年に1~2回、ダイソーの観葉植物の土を購入していますが、過去に3度コバエが大量発生し、1度キノコ(エノキとシメジを足して2で割ったような見ため)の群生を確認しました。その時はてっきり我が家の環境が悪いんだと思ったので、土の上にバーグチップを敷いてコバエが卵を産まないようにしたり、土を一旦鉢から出して、天日干ししてから利用したり、思いつく対策を施しました。
しかし、根本的な解決にはならず、湿度の高い日が続くとコバエは何度も復活し…さらには白カビ?白い錦糸のようなものが大量発生し、結局土をすべて入れ替えました。
100均ですから、正直捨てても惜しくない金額のものです。しかし、そこにかかる労力や時間を考えると何とも言えない気持ちに。
そもそも、ホームセンターで購入する土で同様の経験はないので、なぜ100均の観葉植物の土ばかりそんなトラブルが発生するのか調べてみました。
100均の土にキノコが生える原因はバーク堆肥にあり
100均の多肉植物の土・観葉植物の土にはあらかじめ肥料が入っています。その肥料の役目を果たしているのが「バーク堆肥」。バーク堆肥は一般的な培養土にも配合されていますし、それ単体でも販売されているメジャーな用土です。
バーク堆肥は土をフカフカにしてくれる大切な用土。樹木の皮を発酵させて作る、いわゆる「腐葉土 樹皮ver.」といったところでしょうか。そんなバーク堆肥…うっそうと木々が茂る湿った森の中を想像してみてください。そこはキノコたちの楽園。
そう。100均の土にキノコが生えているのではなく、キノコは100均の土の中のバーク堆肥に生えているのです。
バーク堆肥にキノコが生える3つの条件
ダイソーの観葉植物の土を使っていても、100%キノコが生えるわけではありません。というのも、バーク堆肥にキノコが生えるのには次の3つの条件が揃う必要があります。
つまり、ダイソーの土でキノコが生えてきた!という人たちは、管理方法を変えることである程度キノコの発生を防ぐことができるということです。
バーク堆肥入りの培養土にキノコを生えさせない方法
100均の土にキノコを生えさせたくないときは、キノコの発生条件をつぶすだけ。
- 水やりの頻度を控える
- 明るい場所に置く
- 風通しのよい場所に置く
ちなみに、キノコが生える環境は、観葉植物にとってもあまりよい環境とは言えません。キノコが生えてきたら管理方法が誤っていると認識し、植物の置き場所を変えてみましょう。きっと観葉植物の生育もいい感じになるはずです。
100均の土にキノコが繰り返し生えるなら殺菌剤を撒こう
観葉植物の管理方法を変えても繰り返しキノコが生えてしまう場合は、土の表面に殺菌剤を撒いて対策するのもおすすめ。屋内仕様の場合は、人体にあまり影響のない殺菌剤を使用しましょう。
100均の観葉植物の土に虫(コバエ)が発生しやすい理由
100均の観葉植物の土を使うと、虫がわくという話はよく聞きますが、特に不快なのがコバエの大量発生。コバエを集めて撃退する商品もありますが、できれば根本から解決したいですよね。
そのためには、やはりコバエが土に発生する理由を理解するしかありません。キノコはバーク堆肥が原因、ではコバエはというと…有機質が直接の発生原因となっています。
観葉植物の土の含まれる有機物は「バーク堆肥」と「ピートモス」がメジャー。バーク堆肥は樹皮が原料で、ピートモスはミズゴケ・ヤナギ・ヨシなどが堆積し生成される「泥炭(でいたん)」が原料です。
いずれも土壌改良材としてはとてもメジャーな用土なのですが、どうしても屋内で使用していると虫の発生は気になりますよね。
培養土中の有機質に虫がわくのは実はナチュラルな証?
ダイソーの多肉植物の土や観葉植物の土に虫がわくというのはとてもメジャーな話。ただ、虫がそのまま生息している土=熱処理や殺菌剤の散布を行っていないナチュラルな土とも言えるんです。
できるだけ自然の状態で植物を育てたい人にとっては、100均の観葉植物の土は”人の手を加えていない高品質な培養土”だったりするんです。
なので一概に「100均の観葉植物の土は低品質だ!」とも言えないんですよね。難しいところです。
植物周りの虫(コバエ)は専用殺虫剤で対策可能
植物にとって、一般的な殺虫剤は害でしかありません。なので、植物の周りの虫には園芸用品として販売されている植物専用の殺虫剤を使用しましょう。
植物の鉢の表面にスプレーするだけでコバエの発生を予防する「イカリ消毒のコバエ用スプレー」は殺虫剤の中でもメジャーどころ。植物にかからないよう、土にスプレーすればコバエが死滅し発生を抑えられます。
天然成分(除虫菊エキス(ピレトリン))を利用しているので屋内でも使いやすいのが人気の理由。本当に効果があるので!ぜひ、コバエなどの虫の発生に困っている方、ぜひ手に取ってみてください。
なお、ゴミ箱などその他の場所に発生したコバエにも使用可能。大容量でもったいないと思いきや、難なく使い切れるのでおすすめです。
【土はナマモノ】余った土はジッパー付き保存袋やペットボトルで保存しよう
100均の観葉植物の土が余ったときは、輪ゴムなどで封をするだけではなく、ジッパー付き保存袋やペットボトルなどきちんと封ができる容器に入れておくと安心。というのも、土を保存しているときに外部から虫が侵入すると、土の中で増殖するなど次回使用時にたいへんな事態を招きかねないのです。
なお、一度使用した土を保管したい場合は、天日干しをしてしっかり除菌&乾燥させてから保管するのが鉄則です。さらに再利用時は、不足分の栄養素などを補うべく、土のリサイクル材を混ぜることを忘れずに。
【必見】キノコや虫(コバエ)が発生しにくい100均の土の選び方
では最後に、今後はキノコや虫(コバエ)が発生しづらい土を選ぶ方法をご紹介します。特に商品の回転がよい店舗の場合、店頭に入荷日が異なる(品質が異なる)観葉植物の土が並ぶことがよくあります。
選択肢がない場合は仕方ないですが、複数個並んでいたら、その中で1番上質な土を選んでみましょう。
明るい色味の土を選ぶとキノコ・虫(コバエ)が発生しにくい
100均の観葉植物の土に限った話ではありませんが、黒っぽい培養土は基本的に「よい土」とされています。しかし培養土が黒っぽいということは、有機質が多いということ。つまり、キノコや虫(コバエ)が発生しやすい土ということになるんですよね。
化学肥料を極力使いたくない場合は、キノコや虫(コバエ)の発生には都度対応するとして、黒っぽい土を選ぶのが賢明です。しかし、化学肥料の使用に抵抗がないなら、有機質の少ない明るい色味の土を選ぶのがおすすめ。
有機質が少なめの土は、臭いも少ないので屋内での使用に適しています。
観葉植物の土の袋の内側に水滴がついているものは避ける
たまに、100均の観葉植物の土のパッケージ内に水滴がついているものや、コケが生えてしまっているものを見かけます。植物を育てる前から多湿状態の土は、キノコをはじめあらゆる菌にとって最高の環境です。
100均の観葉植物コーナーは比較的明るい場所にあることが多いですが、棚の下段の奥の方に置かれた土は湿ってかたくなっていることが多い印象。手に持った時、できるだけさらっとした印象の土を選びましょう。
【どうにもならないとき】ハイドロボール・素焼きの鉢…キノコ・虫が発生しにくいものを購入
100均には観葉植物の土以外にもさまざまな用土が販売されています。何度もキノコや虫(コバエ)の発生に悩まされているなら、観葉植物の土の使用をやめ、ハイドロボールに変えてしまうのもおすすめ。完全に虫(コバエ)の発生を抑えられるわけではありませんが、かなり発生頻度を落とすことができます。
植物の種類によってはハイドロボールで育てられないこともありますが、観葉植物ならほとんど大丈夫です。さらに、植物の巨大化(!)も防げて手入れが楽になるので、植物の剪定などが苦手な方にも向いています。
ハイドロボールを使った園芸=ハイドロカルチャーについてはハイポネックスのサイトでわかりやすく解説されているので、ぜひそちらをチェックしてみてくださいね。
また、土の湿度が高くなりがちな方は、素焼きの鉢を使ってみるのもおすすめです。素焼きの鉢は鉢の中の湿度が高くなると、鉢の表面から水を染み出させ最適な状態に導いてくれます。「ついつい水をやりすぎてしまう」という方は、素焼きの鉢に変えるだけで植物の生育環境をよくできるので、ぜひ使用を検討してみてくださいね。
キノコや虫(コバエ)の対策は気づいたら即行おう!
100均の観葉植物の土はキノコや虫(コバエ)が発生するからよくないと思われがちですが、栄養分のある場所に生物が集まるのは仕方のないこと。その中で、いかにキノコ・虫が苦手な環境=観葉植物が育ちやすい環境に整えるかが重要です。
あと、声を大にして言いいたいのは、キノコや虫が発生したと気づいたら、早急に対策をとることが大切、ということ。キノコ・虫を放置していると人間やペットの住環境が乱れるだけでなく、観葉植物自体を苦しめることになります。
”ヤツら”は恐ろしいスピードで繁殖していきます。不快な思いをする機会を減らすためにも、普段から観葉植物の周りのチェックは欠かさないようにしましょう。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。